努力することへの憧れ
精神的にかなり成長してくる5年生。それは目的意識をもって前向きに取り組む力であったり、また仲間との競争心であったりします。受験というものを具体的にイメージできるようになりますから、学習意欲も徐々に向上していきますし、学力にも大きな飛躍が見られます。まさに本格的な受験学習のスタート地点なのです。
しかし洞察力が高まったゆえに、結果に対して必要以上に一喜一憂してしまう面も出てきますし、達成感を得られない時間を苦痛に感じてしまう頃でもあります。ここでは塾の役割はもちろん、ご家庭での精神的な支えや生活管理が大きなポイントになってきます。塾とご家庭とで役割分担をしながらコミュニケーションを密にとり、精神的な土台をつくることで安定した学習サイクルが確立できるのです。
当院では5年生から本格的な受験学習内容に入ります。クラスは習熟度別の編成となり、理科や社会の学習も加わって、より高いレベルの問題にどんどんチャレンジさせていきます。算数であれば観察力や思考力、国語なら読解力と記述力、理科・社会では反復継続的なチェックテストを実施することで定着力を促し、入試の基本問題となる分野を確実にマスターさせていきます。
またクラス設定は、模試の成績推移や普段の授業での理解度を考慮したうえで弾力的に変更し、より学習効率の高い指導を行うことになります。当院がクラス変更の際に最も重要視しているのが「本人の学習環境の向上」であり、また「努力する機会を提供する」ことです。受験学習の先はまだまだ続きます。大切なのは自信を持って継続していく力なのです。