春が旬!あさり
春が旬の食材のひとつ、「あさり」!
お味噌汁の具としても人気があり、行楽で潮干狩りに行ったりと、ご家庭にも食卓にも馴染み深い「あさり」です。
そんな「あさり」の栄養の豊富さや効能について、詳しくご存じですか。
「あさり」は、二枚貝で、個体ごとに柄や色が異なり、同じものは1つとしてないと言われています。 旬は、春~夏にかけて潮干狩りシーズンで、この時期の「あさり」は殻が薄く、身が大きくなって旨味が増すのだとか。
「あさり」はその身の大きさからは想像できないほどの豊富な栄養素があり、特にミネラル、タウリン、亜鉛、鉄分、ビタミンB2・B12等を多く含むため、疲労回復や免疫力アップ、さらには貧血予防、美肌効果にまで幅広い効果が期待できるようです。
もう一つ注目すべき点は、動脈硬化予防です。 受験生のお子様には、血流が良くなるということで、記憶力アップにつながりますよ。
ちなみに、「あさり」には貧血対策に摂りたい鉄分が100gあたり約7㎎と豊富に含まれていて(1日あたりの推奨量は6~6.5㎎)、同じく貧血や慢性疲労の予防にも効果があるビタミンB2も多く含まれています。
また、ミネラルや亜鉛は、不足すると免疫力低下につながってしまうため、健康維持のためには積極的に摂りたい栄養素! 特に亜鉛は食品からの吸収率が30%と言われていて、ビタミンCと一緒に摂取することでその吸収率が上がるとされているため、ビタミンCを多く含む野菜などと一緒に食べることが望ましいのです。
そこで、『「あさり」の栄養健康効果倍増の食べ合わせ』について!
*あさり+菜の花: あさりのビタミンB12と菜の花の葉酸には、各々造血作用があり、これらが合わさることで、貧血予防効果がアップします。
*あさり+ネギ: ネギのビタミンCは、あさりの亜鉛や鉄分の吸収を助ける作用があり、これにより正常な味覚の維持や、免疫力アップに役立ちます。
今回は、まずは、あさりの下処理(砂抜き)と食べ合わせに準じたレシピをご紹介してみますね!
「あさり」は、加熱して食べる食材ですが、加熱すると「あさり」の溢れ出る水分の中に栄養素が詰まっているため、お味噌汁や酒蒸しにしても栄養を無駄にせず、最後までいただきたいものです。 そのためにも、ジャリジャリと砂があっては台無しです!
<あさりの砂抜き>
・殻をこすって、しっかり洗ってから、塩水につける。
塩水は海水程度で、あさり50gに対して水2カップに塩大さじ1!
深いボウル等ではなく、あさりも息ができる平たいバットのようなものでつけるのが望ましいです。 上にアルミホイルをかぶせて暗くすると、あさりもリラックスして砂出しをするそうですよ。 時間は20分~1時間程度が理想です。
【あさりのお味噌汁】 2人分
・あさり 200g
・水 500ml
・和風だし 少々
・味噌 40g
・青ねぎ 適量(小口切り)
①鍋に水とあさりを入れて火にかけ、あさりの口が開くまで煮る。
②あさりの口が開いたら、一度ザルで濾して、あさりと煮汁に分ける。
*さらに、ジャリジャリ感が無くなりますよ!
③煮汁を鍋に戻し火にかけて、沸騰後味噌とあさりを入れて温めた後、青ねぎを散らしてできあがりです。
【あさり&菜の花のパスタ】 2人分
・あさり 350g
・菜の花 1/2束~葉と茎と半分にカット
・白ワイン 70cc
・オリーブ油 大さじ3
・にんにく 1片~薄くスライス
・赤唐辛子 1/2本~輪切り
・バター 10g
・パスタ 180~200g
①フライパンにオリーブ油とにんにくを入れ、弱火でキツネ色になり、香りが出るまで弱火で炒める。
②唐辛子を入れ、サッと炒めて風味をオイルに移したら火を止め、ワインを入れて、続いてあさりを加える。 強火にして蓋をし、蒸し焼きにしていく。
③あさりがパチパチと音をたてるようになったら、火を中火にし、あさりの口が開いたら火を止めて、一度あさりを取り出す。(ラップをしておくと、乾燥防止になりますよ!)
④パスタを茹で、茹で時間の1分前に菜の花の茎側からお湯に入れ、続いて葉を入れて茹で上げる。茹で時間が来たら、ザルでパスタと菜の花の水気を茹でこぼす。
⑤③のあさりを取り出したソースにバターを入れ、弱火で温め、④のパスタ&菜の花を入れ混ぜ、最後にあさりを戻し入れてできあがり。
⑥お皿にパスタとあさりを盛り付ける!
*パセリのみじん切りや大葉の千切りをトッピングしても美味しいです♪
【クラムチャウダー】 4人分
・あさり 250g(1パック)
・人参・玉ねぎ 各1/3個
・ジャガイモ 1個
・ベーコン 50g
・塩こしょう 適量
・バター 5g
・牛乳 100ml ;生クリームでもOK!濃厚なお味に~。
・水 500ml
・コンソメ 1個
①野菜はサイコロ状に、ベーコンは正方形に小さくカットし、鍋にバターを入れて火にかけ、カットした具材を各々加えて、しばらく炒める。
②具材が透き通ってきたら、水を注いでコンソメを入れたら、具材に火が通るまで煮込む。
③あさりを加え、口が開くまで煮たて、最後に牛乳を加えて、沸騰直前に味を見ながら、塩こしょうをする。
④お好みで、パセリを散らしてできあがり!