愛情レシピ

「お月見」でパワーアップ~(!?)

とっても暑かった今年の夏でしたが、ここ最近、めっきりと夜になると涼しくなってきましたね~! どこからか虫の声も聞こえてきて、お月様を見上げることも似合う感じの季節の到来です。
古来から日本人は、月を眺めて楽しむ習慣がありました。
9月といえば、「十五夜のお月見」! 
十五夜の月を『中秋の名月』『芋名月』と呼んで「お月見」をします。
「お月見」とは、旧暦の8月15日に月を鑑賞する行事です。
そもそも「お月見」って、月を眺めてお団子を食べるだけ…(!?)の風習なのでしょうか。
お団子やお餅、ススキや里芋などをお供えして月を眺める、「お月見」のルーツというのはよくわかっていないらしいのです。
有力な説としては、中国ではお月見の日に里芋の収穫祭が行われており、その後、中国の宮廷行事としても行われるようになり、それが日本に伝わったというものです。
つまりは、“秋の収穫を感謝するため”の行事、“秋においしい野菜や果物をいただけることに感謝するため”の風習が「お月見」ということでしょう。
 
では、「お月見」にススキやお団子をお供えするのはなぜ…(!?)なのでしょうか。
「お月見」に欠かせないのが、ススキやお団子などのお供えものですよね。
ススキは、月の神様を招く依り代(=神霊や御霊が依りつく物や場所のこと)として供えられます。 
本来、月の神様の依り代は‘稲穂’なのですが、この時期に稲穂がなかったために、形の似ているススキを供えるようになったと考えられています。
また、古くから、ススキは魔除けの力があると信じられていて、「お月見」にススキをお供えすると、一年間病気をしないという言い伝えもあるようです。
「お月見」は、秋の収穫と深く関わりがあったことから、この時期に収穫される里芋をお供えするのが主流でした。 その後、お米で作った団子も供えられるようになり、保存が効くことからお団子が主流になったのだとか。
白くて丸いお月見団子は、満月を表していて、その団子を食べることで、健康や幸せを得ると信じられるようになったということです。
昔~昔、その昔から…、月には何か不思議なパワーがあると信じられてきました。
月の満ち欠けは、海の潮の満ち引きにも関係することや、人の内なるパワーにも影響を与えること。 
そして、現在では、科学的な実証も進んでいるようですが、ともかく、月を眺める時に感じる心の静寂や高揚感、嬉しさやせつなさ等々、私たちの心に強い印象を与えて止まないのが、月の不思議な力だと思います。 それらを含めて、昔の人は、「お月見」で感謝を表して、心身のパワーもいただいていたのでしょう!
最近では、月のパワーから心身のリズムを整えていく『ムーンセラピー』というのもあるそうですよ~♪
風流で、感謝と祈りに満ちたステキな行事の「お月見」です。
心が和み、幸せの感情が上がるはずです。 日本人の心根に触れることができるので、子どもの心を育てるチャンスにもなりそうですよ。
そんな素晴らしい「お月見」の夜をなんとなく過ごすのはもったいない!!
2016年の『中秋の名月』は、9月15日。
忙しい毎日だからこそ、お月様を見上げて「お月見」を楽しむ、ほんの少しの心の余裕も欲しいものです。
 
そんな、「お月見」メニューに、‘つくね丼’はいかがでしょうか。 まん丸のお月様に模したつくねで丼ですよ~♪
 

つくね丼

【お月見★つくね丼】  2人分
・鶏ミンチ  200g
・里芋    3個 (食べやすい大きさにカット)
・芽ひじき  ひとつまみ(水戻し)
・青ネギ   1本(輪切り)
・白ごま   少々
●生姜    1片(すりおろし小さじ1分)
●しょうゆ  小さじ1
●酒     小さじ2
●片栗粉   大さじ1
<タレ>・しょうゆ&酒  各大さじ3
    ・みりん  大さじ2
    ・砂糖   小さじ4
①ボウルにミンチを入れて、●の調味料とともに均一に混ぜる。
(*鶏ミンチは混ぜすぎると固くなりますよ!)
②里芋、ひじき、ネギ、ごまを加えて、やさしく混ぜる。
③フライパンにサラダ油を小さじ1入れて熱したところに、スプーンを2本使って、まん丸になるよう形を整えて入れていく。 片面、2~3分づつ焼き付けていく。
④焼き色が付いたところで、酒大さじ2を回し入れて、フタをして蒸し焼きにする。
(約1分位~)
⑤タレの調味料を合わせておいて、④のつくねを取り出した後、軽く油を拭いてからタレを入れて、熱していく。
⑥クツクツとなったところで、⑤のつくねを戻し入れて、タレを煮絡めてできあがり!
*熱々のごはんに、サニーレタスや大葉、ベビーリーフ等の上につくねをタレごとのせて、温泉卵や目玉焼きをトッピングします。
まん丸つくねに、黄色い温泉卵のお月様で、「お月見」です。
*お供え用の里芋となめ茸のお味噌汁とともにどうぞ!