見直したい★噛むこと!
朝夕が、少ししのぎ易くなって来ました~!
しのぎ易くなってくると、今までの怠惰な食生活が頭をもたげてきて、ため息が出てきます。‘ツルツル、ゴクコク’と喉越しの良いものが食べやすかった、猛暑の夏でした!
その所為か、最近、お子様たちが食事の時に、噛んで食べていないような感じが見受けられ、気になっています。
「噛むこと」は、カラダに食べ物を取り入れるだけでなく、全身の健康に大切な働きをしています。例えば、子どもの成長、肥満防止、虫歯予防etc.とカラダに嬉しい効果がたくさんあります。また、「噛むこと」は子どもの顎の発達や歯並びに大きく影響していることが知られている一方で、「噛むこと」によって脳が刺激されて記憶力のアップにもつながっていることも昨今多く報告されています。
実際、子どもの顎の発達や歯並びが大きく影響し、機能的な理由から、咀嚼や嚥下に関わる口腔発達の未発達からくるであろう、‘食材を上手に噛めない、上手に飲み込めない’という、食に偏りがあるお子様を見たことがあります。食べられないもの、あるいは食べないものが多くなる、という【食べない】ということが、ダメな事のように扱われてしまいがちです。
そんな毎日の欠かせない食習慣からくる、当たり前過ぎて意識することの少ない「噛むこと」。見直してみませんか~!
それでもまだ、意識的によく噛んで食べるという人は少数なのが現実なのは、「噛む」という行為が呼吸と同じくらい当たり前のことになっているからなのかもしれません。
よく「噛むこと」は、食べ物を咀嚼してカラダに取り入れるためだけではなく、全身を活性化させるためにも、大変重要な働きをしています。
また、「噛むこと」でさらに注目したいのは“唾液”の存在です。
“唾液”にはデンプンやたんぱく質を分解する消化酵素が含まれていて、しっかり「噛むこと」で食物とよく混ざり、胃や腸での消化を助けます。また、消化液の分泌を促し胃腸の働きも促進します。そして、口の中を流れている“唾液”には、自浄作用によって虫歯や歯周病を防ぎ、歯を保護する働きもあります。
「噛むこと」と同じように、普段あまり意識しない“唾液”ですが、食べ物とカラダとを密接に結ぶ重要な存在なのですね。
「噛むこと」で“唾液”分泌も活発になるため、やはり「噛むこと」が大切な理由となってきます。
「噛むこと」の効能には、味覚の発達も挙げられます。
また、よく噛んで食べることで、心理的な満足感も得られ、精神的にも安定するそうなのです。ちょっとイライラする時などは、硬いおせんべいやナッツ類などを食べるのもオススメなんですって~♪
猛暑だけではない、最近の‘軟食’傾向により、さほど噛まなくても食べられるメニューが増え、お子様のみならず私達大人の噛む回数も確実に減って来ています。
再度「噛むこと」の重要性を踏まえて、日々の食事によく「噛むこと」のためのちょっとした工夫を取り入れてみましょう。
例えば、やわらかな食材に歯ごたえのある食材を組み合わせたり、噛みごたえのある乾物などの食材をあえて使ってみるetc.です。
噛む回数を、食材選びや料理法の工夫で自然に増やしてみる作戦で、見直してみませんか。
【切り昆布と豚肉の煮物】 3~4人分
・切り昆布 30g(1袋)~5分位水につけて戻す
・豚バラ薄切り肉 200g ~7~8㎜幅にカット
・パプリカ等 1個 ~千切り
- 砂糖 大さじ1
- 酒 大さじ2
- 醤油 大さじ2
①豚肉をじっくりと炒め、豚肉の油で昆布とパプリカを炒める。
②●の調味料を上から順番に1つずつ入れて炒め、蓋をして弱火で5分煮たらできあがり!
【カレー風味☆ツナしらす煮豆】 4人分
・水煮のミックス豆 100g
・人参 Ⅰ/2本
・こんにゃく Ⅰ/2枚
・しらす(いりこでもOK!) ひとつかみ
- 水 200cc
- だしの素 小さじ1
・ツナ缶(小) 1缶 ~油を切っておく
・しょうゆ 小さじ1 ~調整分
・カレー粉(ルウの場合は砕いて) 大さじ1
① 人参、こんにゃくはサイコロ状にカットし、こんにゃくはサッと下茹でをしておく。
② 鍋に炒め油(適量)を入れて熱し、水煮の豆・人参・下処理済みのこんにゃく、しらすを入れて炒め●を入れる。
③ 煮立ってきたら、ツナを入れ、人参がやわらかくなるまで煮る。
④ 一度火を止め、カレー粉を加えよく溶かす。弱火で5分位煮て、味見をし、しょうゆを加え、味見をしてできあがり!後は鍋止めで味を含ませる。