『ピュイゼ・メソッド』★【五味】の旨味!
「食べ物の好き嫌いが激しくて~」や、「ファストフードやお菓子なら食べるのに…!」といったこれらの事は世界中の子供たちに共通していることのようです。
この状況というのは、【味の違いがわからない】ことがひとつの要因とのこと!
このように提言されている方は、フランスのピュイゼさんです。
『ピュイゼ・メソッド』というのをご存じですか(!?)
30年前にピュイゼさんが始められた、子供を対象とした食育のひとつである「味覚を目覚めさせる授業」の1コマのことなのです。フランス全土の小学校で実施され、世界中に広まった‘食の授業’を、日本版では<ホテル・ドゥ・ミクニ>のシェフ三國清三さんが広めていらっしゃいます。
【味覚】とは。味わいのこと!
自然の食べ物には、5つの味があり、【五味】で表されており、【五味】とは【甘味・酸味・塩味・苦味・旨味】が基本の味とされています。
『甘味』の中には砂糖だけでなく、野菜が持つやさしい甘味もあります。
『酸味』といっても、酢だけなく梅干しや柑橘類なども含みます。中でも『旨味』は特徴的で‘日本食のかつお節や昆布だし’に代表される味わいで、日本人にのみ備わっている味覚だとも言われます。
実は、【五味】といわれる味覚のひとつに‘旨味’が入っているのは、世界的に日本だけなのだそうですよ!
日本人は昔から、お出汁や味噌、醤油などの発酵食品が持つ‘旨味’に親しんできた背景があります。ですから、‘旨味’は特別なものではなく、基本の味覚として【五味】に加えられているとのことで、フランスやイタリヤなど他の国では、基本の味覚は4つで「四味」なんですって。
‘旨味’は、英語でもそのまま‘umami’と呼ばれているのだとか!これで、味覚の基本が【五味】で形成されているとのことで、日本人の私たちにしたら、驚きです。
“『味覚』を発達させていく”ということは、「五感」=視覚・聴覚・臭覚・触覚・味覚をフルに活用してくことがポイントになるそうですから、子供の好奇心をも目覚めさせてくれることとなりそうです。
頭だけではなく、カラダ全部を使っての好奇心は子供ならではの特徴で、一生懸命に考えようとする秘めたる力にもつながるとも聞きますから、『味覚』を発達させるということは、日々の<脳活トレーニング>にもつながっていき、バッチリ!のトレーニングになるのかもしれません。
少しの暇を見つけては普段の食卓で、かつお節や昆布からダシを取った‘旨味’で<脳活トレーニング>=“我が家のピュイゼ・メソッド”なんて、いかがでしょうか。
なんだか母も頑張っているような気がしてきます~♪
そこで、今回のレシピは、暑くなってきた季節の食欲ダウンの時期でも食べたくなる、『冷やしソーメン』です。これを「塾弁」にしてもOK!の【冷やしソーメン弁当】に仕上げてみましたよ。
まずは‘旨味’をしっかり堪能してもらうために、【簡単ソーメンつゆ】のご紹介から!
【基本のソーメンつゆ】 1000ml
・だし昆布 10㎝幅
・花かつお 40g(大袋の半分量位です)
・水 800ml
・醤油 1カップ
・みりん 1カップ
①鍋に水と昆布を入れて、10分~置いておく。その後、弱火にかけて沸騰直前で昆布を取り出し、沸騰後、かつお節を入れたらそのまま2~3分位火にかける。
②火を止めたらかつお節が全部沈み込むまで放置し、その後静かに濾す。ここで再度800mlになるように水を足して、鍋にもどし、みりんと醤油を入れて火にかけ沸騰後2~3分位グラグラ煮たらできあがり!~※お好みの味加減で調節してください。
お弁当時には少人数分を簡単にレンジで作って、冷たく冷やしておきますよ!~冷凍したものを保冷剤代わりにそのまま持って行き、食べる頃には溶けてきて冷たい状態で美味しく召し上がれます♪
【レンジで★簡単ソーメンつゆ】 2~3人分
- 醤油 1/2カップ
- みりん 1/2カップ
- 水 1カップ
- 砂糖 大さじ2~3 ※お好みで
- 花かつお ひとつかみ
- だしの素 少々 ※味を整えます。
①耐熱ボウルに●を全部入れ、軽くかき混ぜたら、レンジで500w2分加熱!
②かつお節を濾したら、できあがり!~嫌でなければ、かつお節はそのままでもOKです。~たんぱく質が取れますよ♪
【冷やしソーメン弁当】
※ソーメンをお弁当にする時は、しっかり目に茹で上げて、冷水で引きしめるのがポイント!です。時間が経つとダマになりやすいので、フォークで一口大にくるくる巻いてお弁当箱に入れると食べやすいですよ。
※トッピングは、食べやすいように‘くるくるソーメン’の中心に押し込みました。
※トッピング例:「錦糸卵」「牛肉の甘辛煮」「大葉と甘酢生姜の混ぜ合わせたもの」「プチトマト」「アスパラ」「きぬさや」~いつもの冷やしソーメンの具材でOK!です。